アナログプレイヤーの電源に、Isotek『Titan One』を使ってみる
2019年 03月 19日
オーディオ機器における電源環境の大切さは周知の通りですが、レコードプレイヤーといえども、同じく電源はとても重要です。
そこで今日は、様々な場面で何かと便利な、アイソテック『Titan One』をアナログプレイヤーの電源として使ってみました。

もともとはパワーアンプ用に作られている『Titan One』ですが、もちろんその他の機器でも使うことができます。
中でもサウンドピットがおすすめするのは、「アナログプレイヤーの電源」としての使い方です。
今回は実験体としてHANSS Acoustics『T-30』を使用しました。
『T-30』はデュアルモーター構成で、実は最初から立派な電源が付属しています。


そのままでも十分電源に気を使っているプレイヤーではありますが、『Titan One』を繋ぐことでどのような効果があるのでしょうか。
試聴盤はウェザーリポートの「ナイト・パッセージ」。
国内盤ですが、けっこう音が良いです。

演奏はもちろん最高。
しかし音数というか、みんな巧すぎて手数が多いので、盛り上がってきたところなど少しゴチャっと聴こえる時もあったり。
さて、どうなるでしょう。
システムは以下の通りです。
プレイヤー:HANSS Acoustics『T-30』
カートリッジ:Clearaudio『Concept MM V2』
アンプ:ROKSAN『Blak Integrated』(2019春発売予定)
スピーカー:Daniel Hertz『M8』
(商品名をクリックすると個別のページへ移動します)

『Titan One』有り無しを聴いてみました。
いつもそうなのですが、『Titan One』を繋ぐと重心がぐっと下がり、定位が明確になります。
HANSS Acoustics『T-30』でも同様の効果が感じられました。

各楽器の音が明瞭になるので、先述した盛り上がりどころでのゴチャゴチャとした感じがは解消しています。
『Titan One』が作用しているのは、今回の場合ターンテーブルの回転だけなので、一見問題なく回っているように見えても、やはり多少はノイズの影響を受けているということですね。

使い方としては贅沢ですが、お気に入りのプレイヤーを、機種は変えずによりレベルアップできます。
音楽信号に直接作用するわけではありませんので、ヴィンテージのプレイヤーにもおすすめです。
ついでと言ってはなんですが、せっかくなのでこちらのプレイヤーでも試してみました。
Pro-ject audio「Essential3 SGT」です。しかもみんな大好きビートルズエディション。とても青い。

こんな感じのACアダプターが付属しています。

いわゆるエントリークラスのプレイヤーではありますが、果たして効果はあるのでしょうか。
結論からいいますと、仰け反るぐらい変わりました。
プレイヤーもカートリッジも変えたと言われたら素直に信じてしまいそうなほどの変化です。

このプレイヤーに『Titan One』を繋ぐ人は数少ないでしょうが、アナログプレイヤーにおいても、いかに電源が重要かということを改めて実感することができました。
レコード再生は奥が深いですね。
by soundpit-new
| 2019-03-19 11:39
| コラム