VIARD AUDIO:USBケーブル聴き比べ
2019年 03月 22日
サウンドピットです。
フランスのケーブルメーカー「ヴィヤード・オーディオ」のUSBケーブル2種類を比べてみました。

左がエントリーモデルの『Silver HD12 USB』、そして右がスタンダードモデルである『Silver HD20 USB』です。
まずは『Silver HD20 USB』から。
ヴィヤードの中核を成すシリーズである「Silver HD」のラインケーブルやスピーカーケーブルと同じ太さです。
皮膜はシリコン製、アルミで作られた制振コアが付いています。

数あるヴィヤードのラインナップの中でも、このUSBケーブルはけっこう高めの金額が設定されています。
例えば同じ1.0mでも、1ペアになっているRCAケーブルより、このUSBケーブルの方が高い。
なぜかというと、このUSBケーブルを開発するにあたって、他のケーブルには流用できない専用の技術や素材が用いられているのだそうです。
構造や素材に対する具体的な説明は少ないものの、5Vの電源と並行して音楽信号を送らなければならないUSBケーブルにおいて、ノイズなどの影響を最小限に抑えつつ高い品質で信号を伝達するのが難しい事なのは、なんとなくわかります。
そして、こちらがエントリークラスの『Silver HD12 USB』。

HD20と比べると細く、制振コアもコンパクトでなにやらチンアナゴのような見た目です。
スッキリ細いため軽量かつとてつもなく取り回しがよく、コンパクトなものが多いUSB-DACに繋いでも、ケーブルの重さで機器が動いたりしません。
エントリーといいつつも、決して安くはありませんが、製法、素材などは上位モデルと全く同じです。
今回のシステムは以下の通り。
NAS:アイオーデータ『fidata HAFS1-S10/K
D/Aコンバーター:ワイス『DAC502』

アンプ:マッキントッシュ『MA9000』

スピーカー:ソナスファベール『ソネット8』

試聴したのはKari Bremnes「NORWEGIAN MOOD」より、” A Lover Of Berlin ”。
高域から低域まで様々な楽器がバランスよく含まれていて、録音も良いのでシステムの違いがわかりやすいアルバムです。

比較する対象として事前になんてことないカメラ→PC間用のUSBケーブルで聴いておきました。

正直、使っている機器が良いので、これでもけっこう良い感じです。
・『Silver HD12 USB』
取り回しがいいので、狭いところも楽にするする通せます。
前奏が始まってすぐに、音像がぐっと下がったのがわかりました。
中低域がかなり豊かになったので、定位のバランスが下がったのでしょう。

ヴォーカルはとても滑らかになり、気になっていたノイズっぽい感じも解消しました。
そもそもの用途が異なるUSBケーブルとはいえ、ここまでノイズを遮断する能力に差が出るのは驚きです。
ヴォーカル、各楽器の定位もばっちり。
音色はヴィヤードらしい太く、豊かな印象です。
・『Silver HD20 USB』
『HD12』でも十分じゃん、と思っていたのですが、やはり高いだけあってこの『HD20』はかなり良いです。
音色がより上品で滑らかになり、耳当たりの良いものになりました。
奥行きもずっと出て、なによりスピーカーからの音離れが格段に上昇しています。
” A Lover Of Berlin ” はパーカッションが重要な位置を占めているのですが、この音がパキッと定まって大変気持ちがいいです。
耳にキンキン来る訳ではないのにしっかりと音が立っています。
これはかなりいい音だと思いました。
さて、はっきりと違いの分かる比較試聴でした。
NASからUSB-DACへ接続してのネットワーク再生は便利ですが、USBという伝送方法ゆえの対策をしっかり取らないといけない、ということも改めて感じました。
ヴィヤードのUSBケーブルはサウンドピットでご試聴可能です。
期間は未定ですので、ご希望の際はお問い合わせください。
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by soundpit-new
| 2019-03-22 15:28
| コラム