ROKSAN「Blak」シリーズが発売されました
2019年 04月 09日
サウンドピットです。
ついにロクサンの最上位シリーズ、「Blak シリーズ」が4/1に発売となりました。
「Blak」はそのままブラックと読みますが、私がスペルを間違えている訳ではありません。

展開されるのはプリメインアンプとCDプレイヤーの2機種。
どちらもロクサンらしい・・・そうです、極めてロクサンらしいデザインに仕上がっています。
これまで薄型のボディが特徴的だったロクサンですが、「Blakシリーズ」はけっこう厚みがあります。
フロントパネルは「K3」と共通のヘアライン加工が施されたアルミパネル。
最近のイメージカラーともいえるチャコール仕上げが高級感を感じさせます。
・Blak CDP
機能はCDの再生のみ。
他には何も出来ませんが、これこそCDプレイヤーです。

なぜかデジタルアウトを3種類も装備しているあたりが、これまた「らしい」。
カスピアン同様XLR出力とRCA出力の両方を装備しているので、他メーカーとも組み合わせやすいですね。
余裕あるボディのおかげでCDメカのアイソレーション構造や各パーツのスペーシングなど、より音質に効果的な技術が盛り込まれています。

・Blak AMP
ストイックなほどシンプルなCDプレイヤーに比べて、フォノ入力(MM)からUSBまで備える多機能さが魅力です。
やけに明るい液晶パネルが男前なアンプです(ディマー機能あり)。

カスピアンやK3と違い、ヴォリュームがちゃんと数値やドットで表示されます。
また、入力を変えても「OK」ボタンを押さないと切り替わらない機能がついており、不意に触ってしまっても音が途切れたり、急に入力がはいってしまう、なんて事が起こりません。
内部は左右独立のトランスやプリ回路専用の電源など、リファレンスらしい豪華さを備えています。

弟分であるカスピアンシリーズと聴き比べてみました。
スピーカーはロクサンと相性のいい、ソナス・ファベール『エレクタ・アマトール III』です。

カスピアンは「これぞロクサン」という密度のある、濃い〜音が魅力的なアンプです。

はっきり言ってレンジはあまり広くないのですが、音楽的に美味しいところがしっかり出ているので、聴きごたえは十分。
個人的にはLS3/5aやハーベスなど、英国製の小型スピーカーをつないで、古いロックをかき鳴らすのが好みです。
『エレクタ・アマトール III』のもともとの上品さを残しつつも、カスピアンの濃密な音色で古いジャズなどがよく似合います。
何度もブログに登場している通り、個人的にも非常に気に入っている製品です。

対してBlakの味付けは、とても滑らかで上品なイメージです。
カスピアンのような所謂「ロクサンらしい」濃さは控えめですが、こまかな音の表現力、広がりなどに優れています。

スピーカーからの音離れもよく、駆動力についてもBlakの方が優れている印象です。
女性ヴォーカルやクラシックなど、特性の良さが顕著に現れるソースを聴くとよくわかりますね。
根っからのロクサンファンとしては、実はカスピアンの音の方が「これこれ!」と嬉しくなるのですが、言い換えれば要するにちょいと音が古い、ということでもあります。
「K3」「カスピアン」「Blak」を見てみると、カスピアンのデザインだけが異なるのは、世代がひとつ前になるからです。
新しい高解像度のスピーカーを鳴らしてみると、確かに「K3」や「Blak」の方が、そもそもの相性がいいと感じます。
しかしながら、音楽はとにかくスカッとさせりゃいいって訳でもないですからね。
そういう意味では現在のロクサンは各シリーズ、良いキャラクター分けができていると思います。
「Blak」と「カスピアン」は、CDプレイヤーとアンプを揃えてあります。
それぞれの良さをぜひ実際に聴いて、比べてみてください。
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by soundpit-new
| 2019-04-09 15:19
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