SOtM:クロックが同期できるオーディオ用LAN-HUB
2019年 09月 03日
先日、SOtMの製品を試聴できる機会を作っていただけました。
興味深い製品でしたので、簡単にご紹介したいと思います。
・SOtM とは
「SOtM」は新しい技術とアイデアで、独創的なオーディオ製品をいくつも発表している韓国の新鋭メーカー。
ネットワークプレイヤーやUSB-DACなど馴染みのある製品から、PCオーディオ向けのカスタムパーツまで色々と販売しているようです。
本国サイトを見てみると、マニア心をティクティク刺激してくる製品がたくさんありました。
今回試聴したのは以下の3モデル+ケーブル1本。
・『sNH-10G』 オーディオ用LANハブ
・『sCLK-OCX10』 10MHzクロック
・『sPS-500』 強化外部電源
・『dCBL-BNC』SOtMオリジナルBNCケーブル
LANハブが音質に大きく影響するのは経験上よく分かっているのですが、クロックが入力できるハブってのは初めてです。
今回はプレイヤーに『NADAC』を使用します。
roonのおかげで利便性がずいぶん向上したNADACちゃんです。
とりあえずバッ◯ァローのいたって普通のハブと比べてみたいと思います。
もちろんクロックは入りません。
曲はダイアナ・パントン(Diana panton)のアルバム “I Belive In Little Things” より、「In a world of own」です。
この人のアルバムはどれも録音がよく、内容も落ち着いて聴けるのでおすすめ。
特にこのアルバムはジャケットがキュートでお気に入りです。
・まずはハブ単体で聴いてみる
こちらがSOtM『sNH-10G』と外部電源。
見た目からして全然違います。
置いてみると存在感があってカッコいいですね。
ひとまずクロックは入れておりません。
肝心の音に関してですが、大きな変化が感じられました。
第一印象は定位がとても良くなったと感じました。
それから音の滲みが薄れ、各パートの音がはっきり聴き取れるようなったことに気がつきます。
おそらくS/N比が向上しているのでしょう。
定位が良くなったのも付帯音が減った、という表現の方がしっくりきます。
あと、なんだか、ゲインまで上がっているような・・・。
うーん、これはけっこう衝撃的に変わるぞ。
・本命、クロック登場
さあ何やら大袈裟なことになってきましたね。
ここまでやって、ネットワーク回線しかいじっていないという驚き。
クロックを加えて完全体になった訳なんですが、やはりクロックの特性なのか、接続してしばらく置いておく必要があるようです。
時間をかけて同期させてやると、奥行きや音の広がりといった、クロックを繋いだ時らしい効果が現れてきます。
でも今回は、ハブを交換した時のほうが驚きが大きかったです。
おそらくクロックの効果を最大限に引き出すには、もっと細やかにセッティングをしてやる必要がありそう。
・まとめ
いいネットワークオーディオ機器を手に入れたら、ハブもいいやつに変えよう!
ということで、非常に興味深い製品でした。
ネットワークオーディオも奥が深いですね。
by soundpit-new
| 2019-09-03 18:40