エアータイト「ATM-2211 J」を聴きました
2020年 07月 26日
サウンドピットです。
エアータイトの新型モノラルパワーアンプ「ATM-2211 J」を聴かせていただきました。

・211管を使用したロングセラーモデルの後継機
2001年の発売から約20年間ラインナップされていた「ATM-211」。
その正式な後継モデルが、この「ATM-2211 J」です。

名前につく「J」はJapanのJ。
海外向けは「ATM-2211」という名前になるそうです。
ATM-211から見た目は大きく変わらないものの、中身はごそっと一新されています。

注目すべきは、出力が22Wから32Wと大幅にパワーアップしている点。
211管はもともと大出力が売りの管ですが、注文の厳しい現代スピーカーを鳴らすには、どうしても力不足が否めないタイミングがありました。

今回はフランコ・セルブリン「アッコルド・エッセンス」を繋いでみます。
エッセンスの公表されている能率は4Ω88db。
どのように鳴らしてくれるのでしょうか。
CDプレイヤー:ESOTERIC「K-1X」

プリアンプ:エアータイト「ATC-5」

パワーアンプ:エアータイト「ATM-2211」
スピーカー:フランコセルブリン「アッコルド・エッセンス」
以上のシステムで色々聴いてみました。
ジェームスブラウン「The Payback」と perfume「Future Pop」。


どちらもキレのいい録音、タイトな低域ですが、かなりしっかり鳴っています。
パワーアップで出す力はもちろん、止める力も増しているようです。
Jimmy Heathの遺作「Love letter」。

とろりとしたサックスの音、哀愁漂う表現など、経験を重ねなければ出せないこの雰囲気は格別です。
甘い音もしっかり表現できています。
オーケストラも聴いてみました。
最近注目している35歳の若手指揮者 Santtu-Matias Rouvali と Gothenburg Symphony Orchestra の「シベリウス交響曲2番」です。

オーソドックスな演奏ではありますが、3楽章途中から最終楽章にかけての熱量、聴かせどころを明確にしたテンポなど、ところどころにフレッシュなアプローチが隠されていて、聴いていて飽きません。
小さな音から大きな音までバランスがいいです。
パワー不足を感じることなく、しっかりメリハリがあり、腰の据わった低域の豊かな音が出ています。
これまでエアータイトの製品には、どちらかというと繊細で綺麗な音色というイメージを持っていたのですが、このアンプは少し違うようです。

この「濃い感じ」は、プリアンプ「ATC-5」を聴いたときに感じたものと同一。
それもそのはずで、設計・デザインを担当したのが「ATC-5」や「ATM-3211」を生み出したチームと同じチームなのだそうです。

これまでエアータイトが積み重ねてきた技術・精神を大切にしつつも、新しいアプローチをしていこうという野心も感じられます。
こういう頑張っている国産メーカーを応援していきたいと思ってしまいますね。

※店内の混雑・密集を避けるため、ご来店の際は予めご連絡をお願いいたします。
・店内が込み合っている場合、あるいはその可能性がある場合は、店外で順番をお待ちいただく場合がございます。
・ご来店の際はマスクの着用など他のお客様へのご配慮をお願いいたします。
・ご入店の際に、手指の消毒・検温をお願いする場合がございます。
・店舗スタッフはマスクを着用して対応させていただきます。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、コロナウイルス感染拡大防止のため、ご協力をお願いいたします。
その他、サウンドピットのコロナウイルス感染対策についてはお問い合わせください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Vintage & Hi-End Audio 専門店
サウンドピット
〒465-0025 愛知県名古屋市上社2丁目13番地
e-mail: stereo@sound-pit.jp
お問い合わせフォーム:https://www.sound-pit.jp/otoiawaseform
TEL:052-775-7901
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日、木曜日
by soundpit-new
| 2020-07-26 14:17
| 試聴レポート