ソナス・ファベール「オリンピカNOVA」試聴会 終了しました


明けましておめでとうございます。

サウンドピットです。

去年に引き続き、今年も大変な、というか未知の年になりそうですが、なんとか頑張って乗り越えていきましょう。
サウンドピットも柔軟に対応しつつ、今の時代にマッチしたサービスや体制を整えて行きたいと思います。

今年もサウンドピットをよろしくお願いいたします。



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新年一発目の記事ではありますが、2020年最後のイベントとなったソナス・ファベール「OLYMPICA NOVA試聴会」のレポートをお送りします。

忙しい年の瀬にも関わらず、今回も多くのお客様にお越しいただけてよかったです。



・「NOVA」は、やっぱり良いコレクション


さて、本イベントの主役だった新しいオリンピカNOVAシリーズ。

私も全てを並べて聴き比べるのは初めてでした。


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(Sonus Faber : Olympica NOVA 左から「I」「V」「III」)




展示している「III」はもちろん、ブックシェルフ型の「I」、そしれ最上位モデルの「V」、それぞれがしっかりキャラクターを持っており、改めて優れたコレクションなのだという事がわかりました。


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(Olympica NOVA 「III」)




「III」は個人的にとても気にっているスピーカーです。
実際、そのバランスの良さに惚れて展示を決めました。
大きさもちょうどよく、とても扱いやすいモデルだと思います。



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(Olympica NOVA 「V」)




上位機種の「V」はさすがでした。
立派な体躯を誇るスピーカーですが、その印象を裏切ることなく、とてもダイナミックで余裕を感じる鳴りっぷり。
オーケストラはもちろん、ヴォーカルやピアノなど小編成の音楽を聴いても、このゆとりは気持ちが良いです。


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(Olympica NOVA「I」)



そしてブックシェルフ型の「I」。
今回はどうしても登場回数が少なかったものの、「V」「III」と同じく、しっとりと艶やかな音色はそのままです。
小型ならでは点音源に近い、定位と纏まりの良さが魅力的でした。



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実物を聴いて、見て、さわって感じるのは、今回のNOVAコレクションの完成度の高さ。
デザインもサウンドも、まさに隙の無い仕上がりです。

デザインについては上位グレードである「オマージュ・トラディション」の豪華絢爛な雰囲気も良いですが、NOVAコレクションのシックで質実剛健なスタイルも素敵です。



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(オリンピカの特徴であるステルス・ウルトラ・フレックスのポート)



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(キャビネットからフローティングされたシリーズ共通の中高域ユニット)




半光沢仕上げの天然ウォールナットの突板も、長く付き合うことで味わい深い色味になっていきそうです。

個人的にもとても「欲しい」と思うオリンピカNOVAシリーズ。
やっぱりいいコレクションです。




・DE BARE はすごいプレイヤーだった

そして今回のイベントにおけるもう一人の主役が、レコードプレイヤー DE BARE「Topas」。
こちらも噂と見た目通りの、すごいプレイヤーでした。



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(DE BARE : Topas 12/12)




イベントには12インチ×2本という、最も大きなモデルが来ていました。
幅60センチ、重量50㎏オーバーの巨大なプレイヤーです。



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非常にハイエンドなプレイヤーシステムではありますが、各部の考え方自体はいたってシンプル。
それは「有り余る物量(質量)で振動を抑え込み、とにかく各パーツを精密に作り上げる」というもの。


「topas」と「オニキス」は様々な技法を複合的に用いて、音質に影響を及ぼす振動を防いでいます。
中でも印象的なのが、インナープラッターとスピンドルが繋がっていない、2層構造のターンテーブル。



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(ターンテーブルのスリット部分で2層に分かれている)



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(アルミ製インナープラッター。ベルトドライブ方式)




分割されたプラッターは金属球を組み合わせた独自のインシュレーターを介して組み合わさっています。
球で受けているため動かすとガチャガチャ音がしていますが、設置するとガタつきは全くありません。


DE BAERのトーンアーム「onyx」も大変ユニークな構造をもっています。
縦軸、横軸ともにマグネットでフローティングされており、理論上アームには一切のメカニカルノイズが伝わりません。


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(縦軸・横軸ともにマグネットフローティング構造)



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(3本のカーボンチューブで構成されたアームパイプ)



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(シェル一体型。カートリッジ取付穴はスリットで、様々なカートリッジに対応できる)




ヴィジュアルからして、ものすごくウキウキするトーンアームです。
アーム単体の音を聴き分けるのはとても難しいのですが、やはりとても静かです。


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「Topas」との組み合わせでは、圧倒的なS/N比の良さに驚かされます。
かといって、アナログのうまみであるダイナミックさは失わないので、シンプルに「凄い」と思えるプレイヤーシステムです。


価格帯はテクダス「エアフォース1」が比較対象になるほどのハイエンドなモデル。
しかしながら「エアフォース」とはアプローチの仕方が全く異なります。

どちらがいいか、というのはユーザーが決める事ですが、次々に新しい技術・アイデアが生まれるアナログの世界は、とても面白い。
そんなことを改めて感じさせてくれる、凄いプレイヤーシステムでした。



・まとめ

オリンピカNOVAは「III」を常設展示しておりますので、いつでもお聴きいただけます。

もちろん「I」と「V」も取り扱い可能ですので、気になる方は是非一度お問い合わせください。

今回はブルメスターで鳴らしましたが、他のアンプで聴いてみると、また印象が変わります。
イベントでお聴きいただいて気になった方は、ぜひブルメスター以外で鳴らしているオリンピカを聴いてみてください。


DE BAERに関しては、そう簡単に「入荷しました!」とはいきませんが・・・。
いずれこれぐらい圧倒的なシステムを、お店に用意できるといいなとおもっています。

ぜひご期待ください。



今年のイベントはどうなるやら。
まだはっきりとは言えませんが、出来るかぎり何か楽しいことを行っていこうと考えております。

そんなわけで、改めまして今年もサウンドピットをよろしくお願いいたします。





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by soundpit-new | 2021-01-04 15:01 | コラム

名古屋のオーディオショップ「サウンドピット」のブログです。


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