「Accordo」と「Accordo Essence」



サウンドピットです。

「アッコルド」と「アッコルド・エッセンス」を聴き比べたい、というご希望をいただきましたので、セッティングしました。




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(左:Accordo Essence、右:Accordo)



ちなみに「アッコルド」はとても綺麗なUSED。

※USEDのアッコルドは、既に売約済みです。

ロングセラーですが、なかなか中古市場に出てこないこのスピーカー。
今回入荷した個体は少し明るめの色味で、さわやかな印象です。


スピーカーとしては異例なウォールナット無垢材をキャビネットに用いたアッコルドは、色味だけでなく特性もそれぞれに個体差があります。

単なる工業製品ではなく、ひとつの音の出る工芸品、あるいは楽器と同じと捉えれば、これも魅力のひとつだと思います。

個体差を踏まえたうえで、どのようなアプローチで鳴らすのか。
それぞれに特徴があるので、人のやり方は参考にならない、まさに探求の道。

そういう本質的な楽しみ方ができるのが、フランコセルブリンのスピーカーです。




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(Accordo)



せっかく2モデルが並んでいますので、いろいろと比べてみました。




・キャビネット


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(左:Accordo Essence、右:Accordo)




特徴的、そして唯一無二のデザインはどちらも同じです。
このキャビネットなくしてアッコルドの名を冠することは、やはりできないでしょう。

この独特なデザインは単なる装飾ではなく、音響工学としてもすぐれた効果をもたらしています。

写真では分かりづらいのですが、サイズは少しだけエッセンスの方が大きいです。
追加されたウーファーの圧を受け止めるために、内部容量を大きくしつつ、縦に延ばした時のバランスを考えているのだと思います。




・ユニット


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(Accordo)


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(Accordo Essennce)


次はユニット。
上がアッコルド、下がエッセンスです。

高域:29mm シルクドームツイーター
中域:150mm スライスド・ペーパーコーン型

実は同じ仕様なんですね。
微妙にスコーカーの色味が異なりますが、これは仕様というほどでもないのでしょう。

ツイーターもスコーカーも、元々アッコルドのためにカスタムメイドされたユニットです。



そしてエッセンスはこの下に、さらに180mmのウーファーを搭載しています。

こちらもスコーカーと同じく、カスタムされたスライスド・ペーパーコーン型。



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(Accordo Essence ウーファーユニット)



やはり低域のボリューム感はさすがですね。


中高域は同じユニットですが、ウーファーが追加されることでネットワーク回路の構成が変わりますし、そもそも低域の再生周波数帯域が変われば、その他の帯域の聴こえ方も大きくかわります。

クロスオーバーの周波数を見てみるとアッコルドは「2kHz」、エッセンスは「200Hz、3kHz」。

エッセンスの場合はスコーカーの担う低域幅が狭いため、より上に伸びるよう設定されています。
スーパーツイーターもさらに1kHz引き上げられて、より広域に特化した仕様になっています。

要は2Way → 3way化にするにあたって一般的な仕様変更なのですが、何が言いたいのかというと「同じユニット=同じ音」というわけではない、ということ。

時々「アッコルドに低域を足しただけ」「アッコルドにサブウーファーを追加すれば同じ」という意見を耳にするのですが、そう簡単な話ではありません。

メーカーはネットワーク回路について多くを語りませんが、それはそれは苦労を重ねているはずです。




・スピーカーターミナル


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(Accordo)



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(Accordo Essence)



どちらもWBTの高品質なターミナルを装備しています。
もちろん、バナナ、スペード(Yラグ)の両方に対応しています。

もちろん音質もあるのですが、どちらかといえば見た目と利便性が重要になるパーツです。

プラスチック製の方が軽く回しやすいのですが、エッセンスの端子の方が高級感がありますね。




・スパイク

実は脚部のスパイクにも違いがあります。


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(左:Accordo Essence、右:Accordo)



同じ形状ですが、エッセンスの方が一回り大きいスパイクです。
おそらくクテマと同じものだと思います。

エッセンスはそれなりに重量がありますので、しっかりした脚で支えてやる必要あります。

実はこのスパイク受け、何の変哲もない金属の塊なのですが、アッコルド兄弟の明るく、繊細な音色のためにはとても重要なパーツなのです。




・その他


先ほど上からアッコルド、アッコルド・エッセンスを撮影した写真を見てお気づきの方もみえると思いますが、実は以下の部分に違いがあります。



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(Accordo)


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(Accorodo Essence)



サランネット(ゴム紐)を止めている金属のプレートが、エッセンスは一部えぐれています。

単なる装飾の可能性も大いにあるのですが、もしかしたら音響的なチューニングなのかも、と想像が膨らむ部分です。

先ほどのスピーカーターミナルの違いもそうですが、こういった細かい部分の積み重ねで、それぞれのスピーカーは兄弟分でありながら、全く別の魅力を備えたモデルとしてデザインされているのです。



・まとめ

それにしても、こうして向き合うたびにフランコセルブリンのスピーカーは単なる工業製品ではなく、楽器、あるいは音の出る工芸品であるという思いが強くなります。

先に挙げた個体差しかり、見た目の美しさ、そして生まれのエピソードなど。

ひとつひとつの要素が、このブランドの製品を「ただのスピーカーではない」と思わせてくれるのです。


まるで楽器のような振る舞いを見せる「アッコルド」と「アッコルド・エッセンス」。

はじめは想像以上に頑固でなかなかいう事を聞きませんが、じっくりと付き合う中で見えてくる味わいは、何物にも代えがたい魅力があります。



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(左:Accordo Essence、右:Accordo)




どちらも素晴らしいスピーカーであることは間違いありません。

あとはご自身のスタイル、好み、そしてなにより直感が頼りですね。

ピンときたら、たぶんそれが正解です。



もし「一生モノの相棒」をお探しであれば、一度はスタジオ・フランコ・セルブリンのスピーカーを聴いてみることをおすすめいたします。

現在サウンドピットでは、「アッコルド・エッセンス」と「リネア」を常設展示中。


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(Accordo Essence)



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(LIGNEA)




こちらの2モデルはいつでもお聴きいただけます

ご来店をお待ちしております。


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by soundpit-new | 2021-06-14 10:43 | コラム

名古屋のオーディオショップ「サウンドピット」のブログです。


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