イプシロン「PST-100mk2 SE」試聴しました
2022年 01月 19日
こんにちは、サウンドピットです。
アンプの内部構成を極力シンプルにすることにこだわりぬいた結果のようです。
イプシロンの真空管式プリアンプ「PST-100mk2 SE」を聴かせていただきました。
内部配線がオール銀線の"SE"モデル、価格は792万円(税込)とかなり高価なプリアンプです。
※銅線を使用した通常モデルは418万円(税込)です。
イプシロンはギリシャのオーディオメーカー。
ふたりの男性によって1996年に設立されました。
トランジスタから真空管まで幅広い知識と技術を合わせ持つイプシロンが生み出すのはシンプルかつ究極ともいえるアンプです。
真空管アンプで重要なトランスに対するこだわりは尋常ではなく、使用する全てのトランスを自社で設計し製造まで行っているほどです。
この「PST-100mk2 SE」の特徴はトランス式のアッテネーターを採用している点です。
もちろんこのトランスも自社設計・自社製造しており、"SE"モデルには純銀線を使用しています。
そしてユニークなのはボリューム回路がアクティブモードとパッシブモードが切り替え可能というところ。
アクティブモードを選択するとプレイヤーから来た信号は真空管(SIEMENS製C3m)を使用した増幅段を通りますが、
パッシブモードでは増幅段をバイパスして信号はトランスボリュームのみを通るだけのパッシブプリアンプとして動作します。
アクティブモードは太く力強い音、パッシブモードは美しく繊細で透明感のある音。
一台で二通りの音が楽しめるのです。
このモード切替はヴォリュームを絞った状態でリモコンのボタン一つで簡単に行えます。
ちなみのこのプリアンプ、本体には電源ボタンしかありません。
ヴォリューム、入力切替などの操作はリモコンでしか行えません。
今回の試聴ではオクターブ「Jubilee 300B」のモノラルパワーアンプを組み合わせました。
オクターブもイプシロンと同様にトランスと真空管に特別なこだわりをもったブランドです。
スピーカーはYGアコースティック「Sonja2.2i」を鳴らしました。
主にクラシックをメインに聴きましたが、壮大な音場と各楽器が重なり合うハーモニーの心地よさが格別です。
それほど音量を上げなくても部屋全体が音楽で満たされ、無心で音楽に浸ることができます。
このクラスのアンプでしか味わえない凄み、圧倒的な説得力。
オクターブとの組み合わせではとても情熱的な音を聞かせてくれました。
オーケストラはアクティブモードで力強く、ピアノはパッシブモードで繊細に。
ボリュームモードの切り替えはとても効果的で聞き手のわがままを叶えてくれます。
一日限りの試聴でしたがこのプリアンプの魅力は存分に体験することができました。
他社のパワーアンプとの組み合わせでも柔軟にマッチしてその実力を遺憾なく発揮していたと思います。
イプシロン「PST-100mk2 SE」、興味のある方はぜひサウンドピットまでお問い合わせください。
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by soundpit-new
| 2022-01-19 01:06
| 試聴レポート