イプシロン「Phaethon」試聴できます
2022年 03月 02日
サウンドピットです。



イプシロンは自社でトランスを設計し、製造する技術をもっている点が強みです。

入力段とドライバー段はシングルエンドクラスA方式で動作する真空管方式。




イプシロンのプリメインアンプ「Phaethon (パエトン)」が期間限定でご試聴いただけます。
展示期間は2022年3月13日(日)までとなっております。

イプシロンはギリシャのオーディオメーカーです。
ふたりの男性によって1996年に設立されました。
先月は管球式プリアンプ「PST-100MK2」をご紹介しましたが、今回はプリメインアンプです。
価格は308万円(税込)と世界的に見てもプリメインアンプではトップクラスのプライスです。

イプシロンは自社でトランスを設計し、製造する技術をもっている点が強みです。
このプリメインアンプ「パエトン」にもその技術がふんだんに取り入れられています。
ボリューム回路にはトランス式アッテネーターを採用。
抵抗器ではなくトランスを使うことで音量調整によるエネルギーロスをなくし、音の太さを保ちつつ透明で繊細な音を実現しています。

パエトンは真空管と半導体を組み合わせたハイブリッド型のアンプです。
入力段とドライバー段はシングルエンドクラスA方式で動作する真空管方式。
低ノイズの双三極管6H30を1本づつ使用するシンプルな回路構成を採用。
出力段は3つのMOS-FETで構成されるシングルエンド回路を2基プッシュプル動作させています。
最初の10W程度をクラスA動作するように高いバイアスが設定されています。

電源を入れて30分、アンプ本体が熱くなってきてからがこのアンプの本領発揮です。
中低音は暖色で厚みのある音で、高音域は品よく落ち着きがあります。
スピーカーを駆動する力が強く、たいていのスピーカーなら問題なく鳴らしてくれそうです。
サウンドステージも程よく広がりがあってプリメインアンプならではのまとまりの良さ。
特にヴォーカルや弦楽器が良いです。
濃密で実在感があり、引き際はすっと消えていく心地よさ。

ここまで高額なプリメインアンプを聴くのはNAGRA「300i」以来です。
他社のアンプなら立派なセパレートシステムが組める価格です。
しかしこのイプシロンのパエトンでしか鳴らせない音があります。
それは運命みたいなもので、この音が欲しいと思ったらこのアンプを選ぶしかないのかもしれません。
同じ音の傾向ならイプシロンのセパレートシステムを組むという選択肢もあります。
パエトンの5倍の価格ではるかに広い設置場所が必要になりますが...。

展示期間中は店頭にある様々なスピーカーを鳴らしてみたいと思います。
フランコセルブリン、ソナスファベール、オーディオネック、YG...希望があれば事前にご予約ください。
ヴォクサティブのフルレンジスピーカー「アンぺジオ・シグネチャー」との組み合わせも面白そうです。
シンプルに極めるというコンセプトでチャレンジしてみます。
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by soundpit-new
| 2022-03-02 01:50
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