TEAC VRDS-701 試聴しました

サウンドピットです。


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TEACのCDプレイヤー「VRDS-701」を試聴しました。新開発のV.R.D.SメカニズムとTEACオリジナルディスクリートDACを搭載した同社の70周年記念モデルです。価格は¥382,800-(税込)、カラーはシルバーとブラックの2種類から選択できます。


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優れたチャンネルセパレーションを実現するデュアルモノーラル、フルバランス回路構成という贅沢な仕様で、アウトプットはXLR接続にも対応しています。そして10MHzの外部クロック入力にも対応しており、さらなる音質強化が期待できるのも魅力の一つです。


アナログ、デジタル入出力、CDドライブ、それぞれの回路に専用のトロイダルコアトランスを搭載しており、電源回路にも抜かりがありません。


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音の決め手となるDAC部分は独自のアルゴリズムを盛り込んだFPGAによるディスクリート回路のDACを搭載。この価格帯でディスクリートDACを搭載というのはマランツ「SA-12」以来の衝撃です。


アップコンバート機能に加え、ΔΣモジュレータのサンプリング周波数、ΔΣモジュレータの出力方式を変更することができ、その組み合わせでユーザーの好みに応じた音に近づけることができます。設定の切り替えも再生しながら簡単にできるのでわかりやすくて良いです。



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ドライブメカは業務用として長年の実績を持つ自社開発ドライブをベースに、ティアック伝統のV.R.D.S技術を融合させた新開発のものです。振動をコントロールするためにブリッジの素材や形状にこだわり、あえてがっちり固定しないセミリジッドなマウント方法を採用しています。


この設計のおかげか、いい感じに肩の力が抜けた自然な音の響きです。丁寧に音を紡ぎ、分析的になりすぎない音楽的な聞かせ方をしてくれます。


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ボブディラン、1966年のロイヤルアルバートホールでの歴史的なライブ音源。前半はアコースティックでのソロで、後半はエレキでのバンド演奏という内容です。個人的に思い入れのあるアルバムの一枚なのですが、決して優秀録音ではなく最新のオーディオでは再生するのが難しいです。


その点、VRDS-701はこのアルバムをいい雰囲気で聴かせてくれました。ディランの声は厚みと温かみがあって憂いを帯びた感じがよく伝わってきます。録音の粗が目立つ後半のバンド演奏も勢いと一体感を感じさせ、ライブならではの臨場感を楽しませてくれます。


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いま40万円以下で購入できる新品のCDプレイヤーとして、TEAC VRDS-701はお勧めです。音質の好みは人それぞれございますが、私は聴きやすい音のプレイヤーだと思います。


試聴機はすでにもう返却となってしまいましたが、興味のある方はぜひサウンドピットにご相談ください。



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by soundpit-new | 2023-05-29 03:03 | 試聴レポート

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