GRESIM 「響」 アクティブオーディオボードが試聴できます
2023年 08月 29日
サウンドピットです。
GRESIMというブランドのアクティブオーディオボード「響 (HIBIKI-65)」のデモ機をお借りしました。しばらく店頭でデモンストレーションをしています。
GRESIMは倉敷化工株式会社が立ちあげたオーディオ部門で、、自動車や建築など様々な振動騒音の制御技術を専門とする会社です。このナノテクノロジー分野で長年培われてきた振動制御技術と揺るぎない実績から発展し、生み出されたアクティブオーディオボードが「響」です。
使い方は簡単でオーディオ機器をアクティブオーディオボード「響」の上にセットし、セットボタンを押すだけで自動で搭載面の水平調整を行い機器の重量に応じた振動制御を行います。
並進3方向・回転3方向の6自由度アクティブ制御であらゆる方向の振動を制御して床やラックなどからの振動が機器に伝わり、機器の固有振動数にピークが立つのを打ち消してくれます。つまり、このボードに載せたオーディオ機器には振動を絶対に伝えないという物なのです。
実際にどのように振動が設置面に伝っているのかは正面のモニターで観測することが可能です。実際に店頭ではスピーカーからの出音で設置面が振動しているのも観測できるほど高精度なモニタリングができました。
元々はレーザー顕微鏡などの絶対にブレてはならない環境に必要とされる除振技術を応用しています。なので、その精度と除震効果はとても高いものだと思います。
ヴァルテレのアナログプレイヤー「SG-1」でその試聴してみましたが、音の滲みが消え、サウンドステージがくっきりクリアになるのがよくわかりました。特に高域と低域がより伸びやかになるように感じます。メーカーの説明によると振動制御により針の音溝トレースの精度が向上するそうです。
普通ならレコード再生中にオーディオラックを叩くとプレイヤーはその振動を拾って「ゴン」というノイズがスピーカーから聞こえますが、このアクティブボードに載せているとそういった振動も打ち消すためほとんどノイズがでません。これはハウリング対策としてかなりの効果があると思います。リジットな構造のプレイヤーではより効果が感じられるのではないでしょうか。
そして音の重心が上がったり、音色が極端に変わったりなどのネガティブな要素が感じられないのも良い点です。200万円という価格は高価ですが、アクティブ制御で除振するオーディオボードは他にないので、オーディオ機器の振動対策という目的では最強かもしれません。
最大100kgまで搭載可能なのでほとんどのプレイヤーは載せることができます。ただし、大きさがW600×D500mmとボードとしてはサイズが大きいので設置場所は選びます。
アナログプレイヤー以外のオーディオ機器を乗せたときにどんな効果があるのかも興味深いです。
デモ機はしばらくお借りできるようなので色々と試してみたいと思います。興味のある方はぜひ店頭でご覧ください。
※製品の詳細はこちらをご覧ください。
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by soundpit-new
| 2023-08-29 14:12
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