RIVIERA(リビエラ)のアンプ「APL01SE」「AFM100SE」を試聴しました

サウンドピットです。



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イタリアの真空管アンプブランド「RIVIERA(リビエラ)」のプリアンプ「APL01SE」とモノラルパワーアンプ「AFM100SE」を試聴しました。プリ&パワーのセット総額は2400万円オーバー、オーディオノートやオクターブのフラッグシップモデルに匹敵する価格帯です。


メーカーと製品の詳細は代理店HPをご覧ください。
https://zephyrn.com/riviera-audio-range/



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2017年にナポリで設立されたアンプ専門メーカーであるリビエラは長年ハイエンド・オーディオに携わっていたSilvio Delfino氏とチーフエンジニアLuca Chiomenti氏によって設立されました。


エレクトロニクスだけでなく聴覚や脳の働きなど人間の五感に関する研究にも携わってきたLuca氏、、「測定上の数値で判断するのではなく、人間の耳にとって良い音を再生する」というのがリビエラが掲げる音のコンセプトのようです。



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プリアンプ「APL01SE」は全段真空管、純A級、ゼロフィードバックの構成で、高いゲインと低インピーダンス出力を実現しながら、三極真空管の寿命を伸ばすことのできるSRPP回路(特許取得)で動作しています。


バランス入力は2系統、アンバランス入力は5系統。プリアウトはアンバランス2系統とバランス2系統。バランス入力と出力、そしてアンバランス出力にも自社巻線の高品質なトランスを搭載しています。


ボリュームコントロールは、最高級TKD電動ポテンショメータを採用し、リモコンでの音量調整が可能です。


やや大ぶりに見えるサイズ感ですが、いかにもイタリアらしいデザインと色使いは素晴らしいです。写真では伝わり辛いですが、実物はオーディオラックの中に納めてしまうのは勿体無いほどの存在感があります。シャーシなども非常にしっかりと作り込まれているという印象です。


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パワーアンプ「AFM100SE」はシングルエンド構成の三極管を使った入力段、ゼロフィードバックおよび純A級回路、バイポーラトランジスタとMOSFETを備えた出力段を搭載しています。


出力は100W(8Ω)ですが、力不足を感じさせないトルクフルなドライブと安定感があります。アンプに十分なパワーを必要とする現代スピーカーでも余裕を持って鳴らしてくれるはずです。


このパワーアンプに搭載した強力な電源トランスを使えば750Wのアンプも構築できるそうですが、あえて100Wに絞って設計をしたそうです。リビエラの求める音にとっては重要なのは量ではなく質であるとのことです。


入力はバランス/アンバランスに対応しており、バランス入力はプリアンプと同様に自社製トランスを使用。スピーカー出力はシングルのみです。



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測定器ではなく、耳で音を決める。リビエラのアンプが実際にどのような音がするのかというと、情熱的で他では得難い魅力のある音を聴かせてくれました。


低域はやや膨らみがあって包み込まれるような感じで、中高域の艶やかさは今まで聴いた中でも抜群に良かったです。音量を上げてもうるさく歪むような気配はなく、かといって眠たい音でもない。絶妙なバランスだと感じました。


アナログ的で温かみがあって音の気配がある。ヴィンテージアンプの音色に現代のハイエンドアンプの性能を足したような印象です。


同世代のハイエンドアンプ達とは全くの別世界の音だと思います。得意不得意は当然ありますが、現代のアンプに味気なさを感じている方には一聴の価値があると思います。


試聴の際はソナスファベールの大型スピーカー「リリウム」を使用しました。同じイタリアの製品というのもあってか、その相性は抜群でした。濃厚で艶たっぷりのヴァイオリン、美しく伸びていくリンダロンシュタットの歌声、深く沈み込むオルガンの低域。時間が許す限りずっと聴いていたいと思う音でした。



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同じヨーロッパでもスイスやドイツ、イギリスと違ってイタリア人の作るものは熱い情熱を感じさせる物が多いように思います。オーディオにもそういった要素を求める方はぜひ一度リビエラのアンプをご体験ください。


すでに試聴機は代理店に返却済みですが、興味のある方は気兼ねなくご相談ください。スケジュールと環境を整えてご試聴いただけるようご用意させていただきます。


※メーカーと製品の詳細は代理店HPをご覧ください。
https://zephyrn.com/riviera-audio-range/


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by soundpit-new | 2024-04-17 16:42 | 試聴レポート

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