VERTERE トラジ・モグハダム氏が来店されました。
2024年 11月 14日
VERTERE(ヴァルテレ)の主宰者であり、設計者であるトラジ・モグハダム氏が来店されました。
当店はROKSANの時代からトラジ氏が設計したレコードプレイヤーの音の良さに惚れ込み、販売を続けてきました。製品のことはよく知っているけれど、生みの親であるトラジ氏に会うのは今回が初めてです。
トラジ氏のセッティングを直近で見ることができるというのはとても貴重な体験です。VERTEREのプレイヤーにおいて、どんな音が理想で、そのためにどこの調整が重要なのかを教えていただきました。
プレイヤー以外にもスピーカーやケーブルなども意見を出し合いながらセッティングを行い、最終的にはトラジ氏の「この音だよ!!」という喜びの言葉と笑顔で試聴会のセッティングが終わりました。ある程度は下準備をして待っていたので、時間にして約3時間ほどのことでしたが、実に濃厚な体験でした。
ここで語ることはできませんが、そんなところまで、というような驚きのセッティングもあり、設計者ならではのノウハウとトラジ氏の耳の良さ、音に対する真摯な姿勢に深く感動しました。
トラジ氏の発言で特に印象に残っているのは「音のタイミングを揃えるんだ」と何度も言っていたことです。実際にそれがNGな場合とOKな場合とを聴き比べて、音楽の聞こえ方がどのように変わるのかも体験させていただきました。
高音や低音など一つ一つの音を聞いて判断するのではなく、音楽を全体で聴く。音楽にストレスや違和感のないように再生する。オーディオだけでなく音楽そのものを知っていないと難しい、相当な経験値と感性が必要とされるテクニックではないでしょうか。
試聴会で使用したプレイヤーはVERTERE「SG-1」、カートリッジは「XtraX MC」です。これらは当店で常設展示しておりますが、今回は代理店のデモ機を使用しました。そしてトラジ氏の来日に合わせる形で特別に未発表の新製品もお披露目していただきました。詳しくはまだお伝えできませんが、驚くほどいい音のする製品です。ご期待ください。
チャンネルセパレーションの良さが生み出すリアルなサウンドステージ、演奏者の息遣いまで感じ取れそうな空気感。暖かく滑らかな音色。レコードならではの深い音の余韻。理屈っぽさが皆無で自然体な音楽を楽しませてくれます。トラジ氏の気さくで優しい人柄が音にもよく表れているように思いました。
なんと、代理店のタクトシュトック様のご厚意で、トラジ氏が試聴会のためにセッティングしたシステムをそのままお預かりすることになりました。11月末頃までご試聴いただけます。スピーカーはSonus faber「AMATI G5」、アンプはPILIUM「ARES」と「ACHILLES」です。
なるべく試聴会の時のまま、トラジ氏のセッティングには触れずにデモし続けます。VERTEREの真髄とも言えるサウンド、興味のある方はぜひこの貴重な機会をお見逃しなく。
※試聴会などのイベント形式ではございませんので、ご自由にご試聴いただけますが、納品などで担当者が不在の場合がございます。事前にお電話またはメールにて「VERTEREの試聴希望」とお知らせいただければ、じっくりと試聴可能なスケジュールをお伝えいたしますので、お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
倉田
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by soundpit-new
| 2024-11-14 17:05
| 試聴レポート