LINN MAJIK DSM/5 試聴しました
2025年 08月 21日
LINNのプリメインアンプ「MAJIK DSM」が「DSM/5」(第五世代)にモデルチェンジしました。





新型 MAJIK DSM/5の詳細はこちらをご覧ください。
あらゆるニーズにスマートに応えてくれるMAJIK DSM、更にクオリティアップしております。
試聴機をお借りしましたので、簡単にレポートをお伝えいたします。
製品詳細はこちら→【LINN MAJIK DSM/5】

「DSM/5」の先代「DSM/4」(2020年モデル)との違いは以下の通りです。
【外観】
・より上質で強固な2mm厚の単一構造アルミ筐体を採用
・脚部は3点支持のインシュレーターで、振動低減と安定性を向上
・上位機種のSelekt DSM譲りのデザイン要素、フロントにカットガラス製のダイヤル
・フロントパネルのボタンを廃止して、よりスタイリッシュに
【DAC部、アンプ部】
・Linn 自社開発の精密クロックとアップサンプリング技術を搭載
・PCM 24bit/384kHz・DSD256 までの再生に対応
・100W/ch Dクラスアンプ、Selekt DSM由来のポストフィルターフィードバック構成
・ノイズと歪みが大幅に低減、効率性能も向上
【入出力】
・HDMI eARCに対応
・従来あったHDMI入力は廃止
・4K/HDCP2.2/HDR/CEC/18Gbps対応でテレビとの連携機能が強化
・MMとMC、それぞれ個別にフォノ入力を採用
・アンバランス入力が2系統追加
・サブウーファー出力を新規搭載
・Exakt Linkを新規搭載
・USB入力がBタイプからCタイプに変更
・スピーカー端子が大型化、Yプラグに対応

この写真、上がMAJIK DSM/4(旧型)で、下がMAJIK DSM/5(新型)です。
MCのフォノ入力、アンバランス入力が追加されたので、プリメインアンプとしての使い勝手が向上しました。
スピーカー端子が大型化し、Yプラグも使えるようになったのは嬉しい点です。
アンプを支えるインシュレーターが大型化されているのも見比べるとよくわかります。

肝心の音ですが、前モデル(DSM/4)と比べると音に勢いと熱量が感じられ、かなり変わった印象です。
サウンドステージの奥行きがより一層深く感じられ、出るべき音はちゃんと前に出てくる感じがします。
何方かと言えば大人しめ、歴代のMAJIKはこういう印象でしたが、新型は一味違います。
ライブ録音を聴くと変化が実によくわかります。
音の熱量というか、演奏者が楽器を通して放つパワーがよりリアルに伝わってくるのです。
S/Nは確実によくなっており、演奏者の中の間の取り方やその空気感、緊張感も感じられます。

この音の雰囲気はRevival Audio「ATALANTE 3」が合うと思い、鳴らしてみました。
元ディナウディオのエンジニアが手がける仏のブランドで、自然な音色が特徴のブックシェルフスピーカーです。
クラシックなスタイルですが、出てくる音に古臭さはなく、個々の楽器の描き分けや微細なニュアンスの再現も見事です。
MAJIK DSM/5のパワーならば余裕を持って鳴らすことができ、スピーカーからの音離れもいい感じです。
目指す音の方向性が同じなのか、ストレスなくのびのびと鳴ってくれました。
ハイファイ感を追求するというよりも、音楽を上質に楽しみたいという方にぴったりな鳴り方だと思います。
LINNは自社でスピーカーも作っているので、その組み合わせがベターかもしれませんが、こうやって自分好みのスピーカーをあえて選ぶのもオーディオの楽しみの一つです。

コンパクトでミニマルに、冷静さと情熱を併せ持った音。
進化を続けるLINNのサウンド、興味のある方はぜひサウンドピットにお問い合わせください。
試聴から納品、購入後のサポートまで一貫して承ります。
※試聴機は8月26日まで店頭にございます。
----------------------------------------------------
ハイエンド&ヴィンテージオーディオ専門店
サウンドピット
〒465-0025
愛知県名古屋市上社2-13
TEL:052-775-7901
E-mail: stereo@sound-pit.jp
HP: http://www.sound-pit.jp
営業時間: 10:00~18:00
定休日: 水曜日、木曜日
by soundpit-new
| 2025-08-21 13:49
| 試聴レポート
